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鍛える日常を離れて 花と湯に憩う大雪の旅 菅原 基義 氏
「パーソナルフィットネスジム fact」代表・チーフトレーナー、ベストボディジャパンコ ンテストアドバイザー

7月15日、朝の柔らかな光の中で、まずは自宅のガーデンに水をやりました。今はアジサイやマリーゴールド、ガウラ、キキョウがちょうど花盛りで、庭一面に色とりどりの彩りを添えています。
隣接する畑では、トマトやキュウリ、かぼちゃ、ナスなどが順調に実をつけ、日ごとに成⾧していく姿を眺めるのは何よりの楽しみです。花や野菜に水を与えながら「留守の間も元気に咲き続けているんだよ」と心の中で声をかけました。

出発前には、私のフィットネスジム「fact」で、日課のトレーニングを済ませました。
体を鍛えることは、私にとって生活の柱。ガーデニングと筋トレ、異なるようでいてどちらも「育む」営みである点で通じ合うものがあります。

滝川を後にし、まず訪れたのは「大雪森のガーデン」(上川町)。ガーデニングが趣味の私にとって憧れの場所。とても楽しみにしていました。広大な敷地には四季折々の花々が巧みに配され、春から秋まで⾧く楽しめるよう綿密に計画されていることに感心いたしました。案内をしてくださった「大雪森のガーデン」岩城 泉さんから貴重なお話を伺い、珍しい「ヒマラヤの青いケシ」にも出会えました。可愛らしいシマリスとも出逢うことができました。ガーデン内には随所にベンチが置かれ、撮影スポットやブランコ、子どもたちも遊べるスポットなど様々な工夫や気配りが見られました。感心したり感動したり、とても充実した時間を過ごすことができました。散策のあとの冷たいソフトクリームは、夏の日差しの中で格別の味わいでした。

昼食はネットで検索して気になった「KINUBARI COFFEE」(上川町)にて特製のカレ ーをいただきました。このお店はもちろん、上川町には他にもお洒落なカフェやお店があったので、また機会を見つけて行ってみたいと思いました。

ランチの後、気持ちの良いドライブを経ていよいよ層雲峡「銀河・流星の滝」へ。遥か見上げる崖の上から落ちてくる清冽な水が真っ白な水しぶきを上げ、マイナスイオンを全身に感じました。緑いっぱいの森林浴もできてリフレッシュ。そしてここはパワースポット。滝と緑に癒された後は、大いなる力もチャージ。体じゅうに力が漲るのを実感しまし た。

7F「大雪乃湯」の内風呂は大峡谷を見おろす眺めが絶景
(ホテル HP より)

7F「大雪乃湯」にあるサウナはセルフロウリュも楽しめる
(ホテル HP より)

癒しとチャージを済ませ、今日のゴール地点となる「ホテル大雪 ONSEN & CANYON RESORT」へ。まずは大浴場「大雪乃湯」で湯に身を沈めます。窓の外に大渓谷の景色が楽しめる内湯は、お湯がやわらかく程よい湯加減。露天風呂からは黒岳へと続く峻烈な山々が眺められ、お湯のみならず景色にもうっとりとさせられました。
そしてサウナもまた素晴らく、清潔な空間で3セットを堪能。ボタンを押すと滝のように水が落ちてくる水風呂の仕掛けには、つい笑みを浮かべてしまいました。

湯上がりには部屋で一杯のビールを楽しみ、その後の「HINNA の森」での夕食ではホテル大雪オリジナルのとうきびビールや日本酒、ワインなどを心ゆくまで味わいました。料理も豊富でいずれも美味。お酒は飲み放題ということで、舌も心も大いに満たされました。
就寝前には部屋にある温泉でまたゆっくりと寛ぎ、おかげでぐっすり熟睡することができました。ベッドも心地よかったです。

翌朝はまずホテル1F にある「チニタの湯」で目を覚まし(この風呂が一番熱いです)、その後の朝食も美味しくいただきました。朝食後は今度は部屋のお風呂に入り、今回の一泊二日でなんど温泉に浸かったことか分からないほど。贅沢な旅です。

外へ出れば鹿の親子に出会い、ネイチャーセンターでは大きなヒグマのはく製と対峙。自然の営みや尊さを改めて感じ、学びの多い時間でした。

帰路には突然のどしゃぶりの中、上川大雪酒造(上川町)に寄ってお酒や酒粕、酒粕味噌を購入、さらに東川町の人気うどん店「讃岐うどん千幸」で、名物のとり天ぶっかけうどんを堪能。もちもちの麺と揚げたてのとり天の相性は抜群で、心から満足いたしました。

最後に江部乙(滝川市)に立ち寄り、「ギャラリー&ガーデン コンチェルト」で素敵なガーデンを見学させていただきました。

ガーデンと花、筋肉と温泉――いずれも私の人生を彩る大切な要素です。今回の旅は、それらをひとつに結びつけ、本当に豊かな時間を与えてくれました。

*菅原氏からのメッセージ:

日々の鍛錬は大切ですが、それを支えるのは休養と心の潤いです。庭に咲く花を眺める時間や、土に触れるひとときは心を整え、温泉とサウナは疲れた体を芯から解き放ってくれます。筋肉を鍛えることと同じくらい、体を休めることも健やかな生活には欠かせません。皆様もぜひ、ご自身のリズムに合った「癒やしの習慣」を見つけていただければと思います。ちなみに私はこの旅から戻ってすぐ、すっかり気に入ってしまったホテル大雪さんに次回の宿泊予約をしました。

プロフィール:
菅原 基義
(パーソナルフィットネスジム fact 代表・チーフトレーナー、ベストボディジャ パンコンテストアドバイザー)

2022 年マッスルゲート四国大会ボディービル 75kg 以下級準優勝、マッスルゲート札幌大会ボディービルマスターズ準優勝、マッスルゲートジャパンカップ出場、2023 年マッスルゲート札幌大会ボディービルマスターズ優勝、マッスルゲートジャパンカップ出場。
「パーソナルフィットネスジム fact」(北海道滝川市)代表。本格的に筋トレに取り組むボディービルダーから、健康のために気軽に筋トレに取り組む方まで、幅広い会員に対し、分かりやすく丁寧な指導を行う。
趣味は温泉・サウナとガーデニング。和太鼓やギターも得意。

「パーソナルフィットネスジム fact」